2025年4月入園の保育園申し込み申請の季節になりました。
2025年4月あるいは2025年度中にに保育園入園を考えている方に向けて0歳児クラス、1歳児クラスにおける保育園申込者数がどうなるかを考えてみようと思います。
待機児童問題はどうなったのか
2016年2月15日に「保育園落ちた日本死ね!!!」が、はてな匿名ダイアリーに投稿され、待機児童問題が大きく取りあげられるようになりました。
ちょうどその頃に、まりももは、0歳児クラスで長女の保活をしましたが、当時は近くの保育園がいっぱいで落ちる人も多いと聞いており、申し込みの際には第7希望まで記載した覚えがあります。
正社員で週5日、勤務時間も長めで働いていたので、運よく待機児童にはならずに済んだのですが、保育園に落ちた方も多かったと聞きました。
その後、「待機児童数ゼロ」が政治目標となったために、多少は保育園を増やす方向に進んだこと、途中コロナがあり、申請者が減り、さらに少子化の進行により入園申請そのものが減少傾向にあることから、認可保育園等の入園難易度は8年前と比べると易しくなっているように思います。
1歳児クラスは待機児童が多い?
8年前に比べると、全体的には、保育園の入園はしやすくなっていると記載しましたが、8年前と比べると状況が変わっていることに気づきました。
具体的には、8年前は0歳児・1歳児クラスともに待機児童が多かったのですが、ここ数年は4月時点では0歳児クラスには空きがある保育園が結構あるのです。
その代わりに1歳児クラスが4月時点で枠がうまっているということが分かりました。
まりももの市区町村では、4月入所選考結果がHPに掲載されているので、それを見ていて気づいたことではありますが、考えられることとしては、育休延長制度の利用が増えた結果、入園希望が1歳児クラスに集中していると思われます。
育児休業延長制度とは、認可保育園・認定こども園・小規模保育等に入園できなかった場合、1歳を超えても最大2歳になる前日まで育休を延長でき、育児休業給付金も受け取れます。給付金の額は、取得期間180日まで賃金の67%、それを超えると50%になります。
たとえば、10月生まれの子どもの場合、生後7カ月で最初の4月を迎えます。最も入りやすいのは4月一斉入所になるのでここで0歳児クラスに申し込みして、復帰する方が多かったはずです。
2017年10月に待機児童問題を受けて国が育休を2歳まで再延長できるようにしてから状況が変わったようだね!
育休延長が最長2年間までできるようになってからは、延長理由は色々だと思いますが、育休延長をして次の4月に1歳7カ月で1歳クラス申し込みをする方が増えていると考えられます。
厚労省の雇用均等基本調査(2023年度)によると、「1年以上」の育休を取得した女性は45.6%に上り、2018年度の38.4%から大きく伸びていることが分かります。
育休延長厳格化により再び0歳児クラスの申込数が増加する?
育児休業給付金を受け取るために、今までは、保育園に入所することができなかったという証明があればよかったのですが、保護者が育児休業の延長に必要な書類を入手するため、倍率の高い保育所のみに入所希望を出すなどして意図的に内定しないようにした場合、育児休業給付金が受け取れない可能性が出てきました。
2025年4月入園申し込み分から、この育休延長厳格化が適用されることになったため、育休延長をしても給付金が出ないのであれば職場復帰を早めようと0歳児クラスで申し込みをする方が増えるのではないかと想像します。
まとめ
以上のことから、2025年4月の保育園入園申し込みにあたっては、0歳児クラス・1歳児クラスで申し込み者数に変化が起きる可能性があります。
子供の状況、地域の保育園の空き状況などからいつ保育園に入園するのがよいかよく考えて選択していく必要がありそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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